京 さんぽ

みほとけを訪ねて、京を中心に近郊をおさんぽ

三井寺(園城寺) 西国33霊場第14番

今日は、西国33観音霊場第14番札所の三井寺を訪問しました。

JR東海道線大津駅から徒歩20分ほどの距離です。今は周りに住宅や学校が建っていますが、昔は山の上のお寺だったのでしょう。坂道を登り入口の仁王門に到着しました。

1452年の建立。風格があります。

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 拝観料600円を納めて後ろを向けば釈迦堂がありました。御堂の写真は忘れましたが室町時代の建物です。中には、嵐山清凉寺のお釈迦様と同形式のお釈迦様がおいでになりました。穏やかなお顔立ちです。

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三井寺ご朱印は沢山あるようです!西国33観音のご朱印帳しか持参しておりませんでした。稼働中のご朱印帳が3冊もあります。これ以上ご朱印帳は増やすのも嫌でしたので、また次回訪問した時にいただくこととします。

境内を奥へ進み階段を登ると国宝建築の金堂があります。この中には、絶対秘仏弥勒物がいらっしゃいます。天智天皇が信仰されていた仏像とのことです。

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この三重塔は、もともと奈良のお寺のもので室町の建築だそうですが、徳川家康が1601年に寄進したということです。

このお寺には色々ないわれのあるものが多いです。これは弁慶の引き摺り鐘。もともと、三井寺にあった鐘ですが、延暦寺との争いの際に弁慶が奪って比叡山へ引き上げたのですが、鐘が帰りたいと泣いたので弁慶が谷底へ投げ捨ててしまったため、その時の傷が残ってしまったということです。

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天智・天武・持統の三天皇が産湯に使ったという井戸があります。とても古いお話ですが、その泉がいまでも湧いていました。その井戸を覆っている建物が「閼伽井屋」といいますが、その上には、左甚五郎作(伝)の龍の彫り物がありました。

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ホントに広いお寺さんです。御御堂がたくさんあります。私が今回はメインで訪問したのは観音堂ですが境内のもっとも端の高台にありました。その途中にある「微妙堂」という建物。中にはとても特徴のある十一面観音がおいでですが、今はこの御堂から向かいの文化財収蔵庫に移っているとのこと。

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こちらが収蔵庫で、入場料は300円です。綺麗な建物でスリッパに履き替えて入館します。

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収蔵庫で十一面観音様や吉祥天様を拝観し、奥に進み結構な階段を登ると観音堂に出ます。

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この中には、33年に一度御開帳になるご本尊の如意輪観音さまがおいでです。次の御開帳日を聞いてくるのを忘れましたが、平成27年発行のガイドブックにはなにも記載が無いので、ここしばらくはないだろうと思われます。調べてみると、平成26年に御開帳がされていたようです。ということは、次の時までにはもうこの世にいない可能性が高いです。

ともあれご朱印を頂戴しました。

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広いお寺で見所も多く、庭園はありませんが自然の中に溶け込んだ御堂がみな立派でとても落ち着く境内です。またぜひ訪れたいと思います。できれば紅葉か桜の時にでも。

大津駅への帰り道、琵琶湖疏水のきれいな流れに心癒されます。

ここは、疏水の取水口近くなのです。

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